ニュートリションケア

Volume 2, Issue 3, 2009
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特集
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- 管理栄養士が知ってきたい 栄養療法キーワードイラスト事典
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- (1)栄養療法編
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経口摂取
2巻3号(2009);View Description
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もっとも生理的な栄養補給の方法は経口摂取です。まず、外界からの視覚・味覚・嗅覚などの感覚と体液成分や胃腸情報により視床下部が刺激され、摂食行動とともに消化活動が行われます。さらに、経口摂取と消化管刺激はホルモンリズムを形成し、生体リズムとQOL の維持に役割を果たします。通常、経口栄養補給は、一般治療食、特別治療食に大別されます。 -
経腸栄養法
2巻3号(2009);View Description
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もっとも優れた栄養摂取方法は、人間として生理的な経口摂取です。経口摂取が不可能か、十分なエネルギーや栄養素が摂取できない場合にはほかの栄養法を選択します。経口摂取ができなくても腸が使えるのであれば、経管栄養法を選択します。 -
静脈栄養法
2巻3号(2009);View Description
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経口摂取が不可能か、十分なエネルギーや栄養素が摂取できない場合に選択します。従来の医療現場で、経腸栄養法(ET)が可能な症例に対しても安易に静脈栄養法(PN)、とくに中心静脈栄養法(TPN)がなされてきた経緯に対する反省からか、PN を「悪い栄養法」とする行きすぎた風潮もあります。しかし、大切なことはそれぞれの栄養法の長所と短所を十分に理解し、栄養療法を行う際に最適な方法(または組み合わせ)を選択することです。 - (2)栄養ケアの指標編
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- (3)疾患別栄養療法編
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呼吸器疾患
2巻3号(2009);View Description
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呼吸と食事は密接な関係にあります。嚥下運動を行うためにはいったん呼吸運動を停止する必要があります。息が乱れた状態では食事摂取が困難になるのです。慢性呼吸不全の患者では、食事中に経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)が2%ほど低下するという報告もあります。そのため慢性・急性を問わず、呼吸不全症例では栄養障害が問題となります。 - (4)からだのはたらき編
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消化
2巻3号(2009);View Description
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身体とその熱産生は、栄養を体内に吸収し、代謝してつくられます。食物は口から入って肛門から出ますが、消化されなければ通過するだけで、栄養を吸収できません。消化とは吸収できる大きさにまで食物を分解することです。化合物を分解するためには分解酵素が必要で、唾液、胃液、膵液、小腸液などの消化液に含まれる消化酵素が分解に作用します。 -
吸収
2巻3号(2009);View Description
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消化されて小さくなった栄養素は、小腸粘膜上皮細胞に取り込まれます。小腸粘膜には絨毛突起といわれるビロードのような触感のヒダ構造があって、吸収面積が広くなっています。絨毛突起表面の上皮細胞に取り込まれた栄養素は、絨毛の中心にある毛細血管に入り、門脈に流入して肝臓まで運ばれます。 -
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- (5)症状・疾患編
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浮腫
2巻3号(2009);View Description
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浮腫は一般には「むくみ」と表現され、細胞外組織間液量が異常に増加した状態です。ヒトの体内に存在する全水分は、体重の約60%を占めます。その3 分の2 が細胞内に、残りの3 分の1 が細胞外にあります。細胞外液は、血管内腔にある血漿(25%)と血管外にある組織間液(75%)に分けられます。血管内腔と組織間隙(間質)の間の水分移動には、スターリング力(法則)と血管壁透過性が関与しています。スターリング力は、血管内外の静水圧差や膠質浸透圧差などによって決まります。正常では毛細血管内腔の動脈側の静水圧は45mmHg、静脈側の静水圧は15mmHgで、膠質浸透圧は30mmHgです。動脈側では15mmHg の力で血管外に水が出て行き、静脈側では15mmHg の力で血管内に水を引き込み、バランスを保っています。 -
発熱
2巻3号(2009);View Description
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体温測定は通常、口腔、鼓膜、腋窩、直腸などで行います。午前中の口腔体温は平均36.7℃で、健康な人の95%が36 〜 37.4℃の範囲にあります。直腸温はこれより0.5℃高く、腋窩温はこれより低くなります。直腸温はほかの因子の影響を受けにくく、信頼性が高いとされています。日中の体温は早朝がもっとも低く夕方にかけて高くなり、0.5 〜 1℃の日内変動があります。皮膚の温度受容器や前視床下部・脳幹・脊髄などにある温度感受性ニューロンにより体表面の温熱や体温が感知され、その情報が脳の視床下部にある体温調節中枢に伝えられます。そこから自律神経系・運動神経系・ホルモン系などに信号が送られ、体温がコントロールされます。 -
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悪心・嘔吐
2巻3号(2009);View Description
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悪心は「むかむかする」「吐きそうだ」などと表現され、心窩部から胸部にかけての不快感を示します。精神的な要素を含み、個人により発現に差があります。悪心がひどくなると嘔吐を伴いますが、原因によっては嘔吐を伴わないこともあります。嘔吐は胃内容が急激かつ強制的に口外に吐き出されることであり、食道、胃、横隔膜、腹筋などの一連の反射運動によるものです。
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レポート
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- がんばる栄養士を応援します! わたしたちの施設の期待の星
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連載
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- 【新連載】NST回診日誌
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問診は、まず患者の入院までの状況をイメージしながらすすめる!
2巻3号(2009);View Description
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今回から「NST 回診日誌」と題して、NST スタッフや管理栄養士向けの話題を提供していくことになりました。NST 稼動施設では、まずNST 回診を行っていると思います。回診の実際のところは個々の施設で異なるでしょうが、ここでは当院でのNST 回診から学んだいろいろなことを順次あげていきます(なお、登場する症例の個人情報は匿名化しています)。 - ベテラン栄養士からのメッセージ 思い出の扉を開けて
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- フレッシュ栄養士のひとりごと 私の心に残った患者さん
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- アレンジ簡単! 治療食からふるレシピノート
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土用の丑
2巻3号(2009);View Description
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夏バテ防止にうなぎを食べる習慣は、江戸時代中後期から続いています。売り上げ不振に悩んだうなぎ屋から相談を受けた万能学者の平賀源内が、「本日、土用の丑の日」と書いた張り紙をしたことで、繁盛したのが始まりだそうです。今回は、現代ではすっかり夏の定番になったうなぎを使ってうなぎ丼、なすと豆腐の揚げ出し、夏野菜の寒天寄せ、和風サラダ、メロンで食欲の出る献立にしました。 - 管理栄養士ぷらすワン 資格取得のススメ
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- ダメダメ指導にさようなら 栄養指導の○と×
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- なんでもお答えします! NST Q&A
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- 栄養療法・栄養指導に役立つ 特殊食品・栄養補助食品オススメファイル
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- イラストでわかる 臨床栄養にいかす生化学講座
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ビタミンB2
2巻3号(2009);View Description
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「エネルギー代謝のビタミン」や「発育のビタミン」などと呼ばれています。脂質や炭水化物が燃焼するときや細胞がつくられるときに必要な栄養素で、体の健全な発育を促進するはたらきがあり、成長期には欠かせないビタミンの一つです。また、皮膚、髪、爪などを健康にすることから、「美容のビタミン」とも呼ばれます。ビタミンB 群には相互作用があり、とくにビタミンB1、B6 といっしょにとると、エネルギー代謝の促進やニキビの改善にもっとも効果を発揮することがわかっています。また、動脈硬化を来す過酸化脂質も分解してくれるため、動脈硬化の予防にも効果があるビタミンです。 - 臨床で自信がつく! 栄養アセスメントクイズ
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- サイバー症例カンファレンス ID&PASS
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- 管理栄養士必携 臨床で使える検査値カード
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- 本書で使用している略語
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- NUTRITION ANTENNA
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