ニュートリションケア
Volume 3, Issue 3, 2010
Volumes & issues:
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目次
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特集
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- コンビニ食を活用する! 外食中心患者への栄養指導スキルアップ
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- 特集(1)【医療者用のページ】
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- 特集(2)疾患別 コンビニ食・外食のオススメポイントと落とし穴【患者用のページ】
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2-3 慢性腎臓病(CKD)患者の場合
3巻3号(2010);View Description Hide Description(1)適正エネルギー量を守り、肥満を防止する(詳細は糖尿病患者の項〈18 ページ〉を参照)。(2)高血圧症の場合は、CKD ステージ1 より食塩量1 日6g 未満に制限する。(3) CKD ステージ1、2 であっても、尿たんぱく量が1 日0.5g 以上の場合は、過剰なたんぱく質の摂取を避ける。(4) CKD ステージ3 〜 5 の場合は、食塩量1 日3g 以上6g 未満に制限、および病態に応じたたんぱく質制限が必要である。(5) たんぱく質制限により生じたエネルギーの不足は、たんぱく質の少ない食品で十分に補う必要がある。 -
2-4 透析患者の場合
3巻3号(2010);View Description Hide Description(1)透析食事療法は、食塩、たんぱく質摂取量の管理が重要である。(2)単品のみはエネルギー不足になりやすい。エネルギーの確保も忘れずに。(3)単品ものは組み合わせでバランスに配慮する。(4)コンビニ食や外食では、量や味の加減をして工夫する。(5)栄養成分表示を確認する。※ 透析患者にとって、食塩とたんぱく質摂取管理は永遠のテーマであり、コンビニ食や外食メニューではその管理がたいへん困難になりやすいものです。 -
2-5 肝疾患患者の場合(鉄制限が必要な患者)
3巻3号(2010);View Description Hide Description(1)バランスよく、必要なエネルギー・たんぱく質をとる。(2)鉄の少ない食品を選ぶ。(3)鉄の吸収率の変化にも配慮した食品の組み合わせにする。(4)亜鉛やカルシウムなどのミネラルやビタミンも忘れずに補給する。※ 肝疾患の食事療法のポイントは「脂肪肝」「NASH」「慢性肝炎」「肝硬変」など、それぞれの病態により異なります。本稿では、慢性肝炎で鉄制限が必要な患者さんを中心に、腹水や肝性脳症がある肝硬変患者さんについても述べています。 -
2-6 高血圧症患者の場合
3巻3号(2010);View Description Hide Description(1)食塩は1 日6g 未満をめざす。(2) エネルギー量は標準体重あたり約30kcal を目安にする。肥満者では適正なエネルギー摂取により減量を行い、適正体重を維持する。(3) 野菜、果物の積極的摂取(ただし、重い腎臓病のある患者さんはカリウムのとりすぎに、糖尿病や肥満のある患者さんは果物のとりすぎに注意)、コレステロール・飽和脂肪酸の摂取を控え、魚(魚油)の積極的摂取を行う。(4) 減塩の調味料や食品を用い、天然のだし、うま味成分、酸味をいかす。また、香辛料や風味食品(ごま、焼きのりなど)を利用するとよい。 -
2-7 食物アレルギー疾患患者の場合
3巻3号(2010);View Description Hide Description(1)医師の正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物のみを除去する。(2)毎日の食事で、主食、主菜、副菜を組み合わせ、バランスよく適切に栄養素を摂取する。(3)原因食物を除去しながらも、食べられるものをおいしく食べて食生活を楽しむ。 ★『アレルギー表示』を正しく理解して、コンビニなどで食べられる加工食品を選ぶ。 ★『アレルギー表示』の対象になっていない外食などは、慎重に利用する。 - 特集(3)【医療者用のページ】
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コンビニエンスストアとの産学連携による「健康栄養弁当」の開発
3巻3号(2010);View Description Hide Descriptionコンビニエンスストア(株式会社ココストア)との産学連携による弁当開発は、創立95 周年記念事業として2006(平成18)年より開始しました。「コンビニから食育」をテーマに、コンビニ利用者へ「栄養バランスのとれた弁当を提供することで、食の選択力アップ」を目的に、食育啓発活動の実践をしています。学生が取り組んだ産学連携活動を述べます。 - 特集(4)楽しみながら食べよう! こんな食べものをチョイス!【患者用・医療者用のページ】
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4-1 どっちをチョイス?
3巻3号(2010);View Description Hide Description定食や丼ものは外食メニューの定番です。とくに、就労者は昼食が外食のことが多いです。エネルギーコントロールの必要な患者の場合、揚げもの(カツ丼、豚ロースカツ定食)よりは、焼き魚や生で食べる鉄火丼のほうが好ましいでしょう。丼ものはご飯の量がわかりにくいですが、定食よりも多いため、必要エネルギー量に従ってご飯を残す量を示すとよいでしょう。また、野菜は不足していますので、ほうれんそうのお浸しやひじきの煮物など、小鉢料理を足して栄養素バランスをとることもオススメです。 -
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- 特集(5)【患者用のページ】
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コンビニ食のアレンジ調理集
3巻3号(2010);View Description Hide Descriptionこのコーナーでは、「コンビニ食の上手な利用のしかた」というコンセプトに基づき、その一品では栄養が偏りがちなコンビニ食を簡単にアレンジすることにより、より充実した料理として楽しんで食べることができるようなメニューを提案します。
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TOPICS
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栄養サポートチーム加算—平成22 年度診療報酬改定より—
3巻3号(2010);View Description Hide Description2010( 平成22) 年3 月、平成22 年度診療報酬改定の大筋が公開された。かねてより期待されていたNST が関与した場合の診療報酬について評価され、「栄養サポートチーム加算」として200 点/ 週が認められている。2010 年3月現在に公開されている情報をもとにその概要をまとめてみた。今後、解釈やくわしいQ & A などが公開され、詳細な情報が得られるとは思うが、現時点の医療現場ではかなりの混乱もあるようなので、取り急ぎ整理してみたい。
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レポート
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- がんばる栄養士を応援します! わたしたちの施設の期待の星
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連載
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- ベテラン栄養士からのメッセージ 思い出の扉を開けて
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- フレッシュ栄養士のひとりごと 私の心に残った患者さん
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- ダメダメ指導にさようなら 栄養指導の○と×
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- 栄養療法・栄養指導に役立つ 特殊食品・栄養補助食品オススメファイル
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- イラストでわかる 臨床栄養にいかす生化学講座
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- なんでもお答えします! NST Q&A
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- ほんとうは大切な義歯のはなし 管理栄養士が知っておきたい口腔機能を学ぶ
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NUTRITION ANTENNA
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