泌尿器Care&Cure Uro-Lo
(旧:泌尿器ケア)
Volume 27, Issue 1, 2022
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目次
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特集 【いきなり!外来(でもこれさえわかれば大丈夫) どんな患者さんが来ても困らない 泌尿器科の日常診療】
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いきなり!外来(でもこれさえわかれば大丈夫) どんな患者さんが来ても困らない 泌尿器科の日常診療 特集の言葉
27巻1号(2022);View Description
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【chapter2〈排尿・蓄尿障害の訴え〉】 03 「排尿回数が多い」という患者【昼間頻尿】
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▲昼間頻尿を来す疾患は数多くあり、鑑別診断が重要である。▲頻尿の治療は、原因疾患や病態に基づき治療を行う。▲経過中に疑問が生じる場合や治療抵抗性の場合は、鑑別診断を再度行う必要がある。 -
【chapter2〈排尿・蓄尿障害の訴え〉】 04 「就寝中に何度もトイレに行かないといけない」という患者【夜間頻尿】
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▲夜間頻尿は、腎臓(多尿・夜間多尿)、膀胱(蓄尿・排出障害)、脳(睡眠障害)の3 つの問題に大別すると理解しやすい。▲最も頻度の高い原因として夜間多尿が約8 割に関与している。その診断には排尿日誌が欠かせない。▲排尿日誌を一緒に見ながら、具体的な数値を示して生活指導を行うと効果的である。 -
【chapter2〈排尿・蓄尿障害の訴え〉】 05 「体を動かしているときに尿が漏れる」という患者【腹圧性尿失禁】
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▲腹圧性尿失禁は女性に多くみられる疾患である。▲十分な問診を行うことにより、ほかの疾患との鑑別を行う。▲保存的治療、外科的治療にて改善を図る。 -
【chapter2〈排尿・蓄尿障害の訴え〉】 06 「トイレまで間に合わずに漏らしてしまう」という患者【切迫性尿失禁】
27巻1号(2022);View Description
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▲切迫性尿失禁は、尿意を我慢しきれずに尿失禁を来す状態である。▲切迫性尿失禁は、過活動膀胱以外の原因でも生じる可能性があり、尿沈渣、腹部エコーなどの検査で除外診断を行うことが重要である。▲切迫性尿失禁に対して投薬治療する場合は、残尿増加や便秘、口渇などの有害事象に注意が必要である。 -
【chapter2〈排尿・蓄尿障害の訴え〉】 07 「尿がたまると下腹部が痛い」という患者【間質性膀胱炎】
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▲原因不明の蓄尿時下腹部痛では、間質性膀胱炎を疑う。▲膀胱鏡でハンナ病変を確認することが確定診断になる。▲生活習慣の確認、感染予防、飲水指導といった保存的治療や、麻酔下焼灼術、膀胱内注入などを行う。(間質性膀胱炎の定義は現在明確ではない1)ので、今回はハンナ型間質性膀胱炎について説明する) -
【chapter2〈排尿・蓄尿障害の訴え〉】 08 「トイレに行ったのに、全部出た気がしない」という患者【前立腺肥大症】
27巻1号(2022);View Description
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▲前立腺肥大症の症状は、蓄尿症状、排尿症状、排尿後症状に分類される。▲質問票や検査を組み合わせて、重症度の評価やその他排尿障害を来す疾患の鑑別を行う。▲治療法には経過観察、行動療法、薬物療法や手術があり、症状の程度に合わせて選択する。 -
【chapter3〈さまざまな自覚症状の訴え〉】 09 「排尿時に血が出て痛みがある」と訴える患者【膀胱炎】
27巻1号(2022);View Description
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▲急性膀胱炎の主な症状は、頻尿・排尿時痛・尿の混濁(ときに血尿を来すこともある)であり、通常発熱は来さない。▲急性単純性膀胱炎の起炎菌は大腸菌であることが多いが、複雑性膀胱炎や難治性・再燃性の場合は尿培養での起炎菌同定が必要である。▲血尿を伴う場合は、他疾患(尿路結石、尿路腫瘍など)の可能性も念頭に置く必要がある。 -
【chapter3〈さまざまな自覚症状の訴え〉】 10 「排尿時の痛みと発熱」を訴える患者【急性腎盂腎炎】
27巻1号(2022);View Description
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▲敗血症あるいは敗血症性ショックの可能性がないかも頭に入れて診療開始!▲膿尿・細菌尿があってもほかの熱源検索を! -
【chapter3〈さまざまな自覚症状の訴え〉】 11 「腰の激痛」を訴える患者【尿路結石】
27巻1号(2022);View Description
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▲尿管結石を疑った場合は画像検査を行い、ほかの緊急性のある疾患を除外する。▲患者さんの痛みは強いことが多いため、速やかに痛の除去に努める。▲発熱や無尿、下腿浮腫などがあれば閉塞性腎盂腎炎や腎後性腎不全を疑う。 -
【chapter3〈さまざまな自覚症状の訴え〉】 12 陰囊の痛みを訴える患者【精巣捻転を中心に】
27巻1号(2022);View Description
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▲「精巣捻転かそれ以外か?」を考える。▲迷ったら陰囊を開けて、精巣捻転なら対側も固定する。 -
【chapter3〈さまざまな自覚症状の訴え〉】 13 「陰茎の発疹」を訴える患者【梅毒・ヘルペス】
27巻1号(2022);View Description
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【梅毒】▲典型的な発疹は初期硬結、硬性下疳。▲TPHA は直接的な抗体、RPR は間接的な抗体。▲感染初期にTPHA が、次いでRPR が上昇する。▲治療はAMPC 1 日量1,500 mg が日本では一般的。服薬初日に38℃を超える発熱。【ヘルペス】▲単純ヘルペスtype 1 とtype 2 ともに陰茎湿疹を形成する。厳密な意味での区別は臨床現場では不可能。▲ウイルスは神経節に潜伏し、免疫力が落ちたときなどに再発する。▲初発型は重症化することがある。 -
【chapter3〈さまざまな自覚症状の訴え〉】 14 「会陰部の不快感」を訴える患者【慢性前立腺炎】
27巻1号(2022);View Description
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▲慢性前立腺炎は、患者さんにとっても泌尿器科医にとっても「悩ましい疾患」。▲診断は、「除外診断」。▲「慢性」、「難治性」であるため、患者さんとの人間関係の構築も重要。 -
【chapter3〈さまざまな自覚症状の訴え〉】 15 「排尿時に突然血が出た」と訴える患者【膀胱がん】
27巻1号(2022);View Description
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▲膀胱鏡検査で腫瘍を認めた場合、まずは画像検査にて病期診断を行い、その後病理診断および治療目的にTURBT を行う。▲筋層非浸潤性膀胱がんはTURBT +膀胱内注入療法で主に治療され、転移のない筋層浸潤性膀胱がんは膀胱全摘除術の適応となる。▲転移のある膀胱がんでは全身薬物療法を行うが、全身状態によっては症状緩和目的の治療が選択されることもある。 -
【chapter4〈検診で指摘されたという訴え〉】 16 「顕微鏡的血尿を指摘されて来院した」という患者【慢性腎臓病】
27巻1号(2022);View Description
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▲顕微鏡的血尿をみた場合、その原因が糸球体性血尿(腎臓由来)か、非糸球体性血尿(非腎臓由来)かを考えることが重要である。▲鑑別には、蛋白尿の有無、尿中赤血球の変形の有無がポイント。▲これらがある場合、糸球体性血尿の可能性が高くなる。 -
【chapter4〈検診で指摘されたという訴え〉】 17 「膿尿を指摘されて来院した」という患者【尿道炎】
27巻1号(2022);View Description
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▲男性尿道炎の多くは性感染症であり、パートナーを含めて丁寧な問診と適切な治療が必要である。▲無症候性膿尿の患者さんのなかには、尿路結石や尿路上皮がんが隠れていることを忘れてはならない。 -
【chapter4〈検診で指摘されたという訴え〉】 18 「PSA高値を指摘されて来院した」という患者【前立腺がん】
27巻1号(2022);View Description
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▲PSA 4.0 ng/mL 以上であると前立腺がんの可能性があり、確定診断には前立腺生検が必要。▲前立腺がんの診断がついたら、CT・骨シンチグラフィでステージングを行う。▲リスク分類も加味し、患者さん個々に応じた治療選択を行う。 -
【chapter4〈検診で指摘されたという訴え〉】 19 「腎偶発腫瘍を指摘されて来院した」という患者【腎細胞がん】
27巻1号(2022);View Description
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▲腎偶発腫瘍で最も頻度が高いのは、淡明細胞型腎細胞がんである。▲小径腎細胞がんの標準治療は腎部分切除術であり、多くがロボット支援腹腔鏡下で行われている。▲小径腎細胞がんに対する腎温存療法の成績は良好である。
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JOURNAL IN JOURNAL -Focus On Your Direction-【泌尿器科 専門領域の最新情報 vol.12 泌尿器科の漢方治療 –前編–】
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連載
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【臨床の場面をキリトル! 泌尿器科の医療器具・医療機器・医療製品・ケア用品一挙紹介】 外来患者指導中のヒトコマ
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本連載では、泌尿器科にかかわる製品を、一般の泌尿器科医・ナースが知らないようなものも、新・定番問わず、大小かかわらず取り上げます。診察の場面や手術の場面などの1シーンを切り取り、場面ごとに使う商品写真・商品情報・使い方・おすすめポイント・使用上の注意点、管理の仕方などを紹介したいと思います。執筆者ならではの視点(現場の目線)で現場に役立つ情報をお届けいたします! -
【泌尿器科領域の抗がん薬の曝露対策 番外編】
27巻1号(2022);View Description
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泌尿器科のがん治療は多種多彩です。どの治療を選択するにしても、医療者、治療を受ける患者さん、そしてその家族が、日々安全に治療を継続できることが大切です。本連載は、その道のプロに基本からしっかりと教えてもらおう! ということで、泌尿器科腫瘍を専門とする医師、薬剤のことを熟知する薬剤師、そして使命感をもち、日々看護にあたる看護師の3名がチームとなって、すぐに役立つ曝露対策を解説していきます。それぞれの知識を、わかりやすく、楽しく、ときにはマニアックにお届けしたいと思います!
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