整形外科
・1950年創刊。整形外科領域でいちばんの伝統と読者を持つ専門誌。
読者と常に対話しながら企画・編集していくという編集方針のもと、年間約250篇にのぼる論文を掲載。
・その内容は、オリジナル論文、教育研修講座、基礎領域の知識、肩の凝らない読み物、学会関連記事まで幅広く、整形外科医の日常に密着したさまざまな情報が、これ1冊で得られる。
読者と常に対話しながら企画・編集していくという編集方針のもと、年間約250篇にのぼる論文を掲載。
・その内容は、オリジナル論文、教育研修講座、基礎領域の知識、肩の凝らない読み物、学会関連記事まで幅広く、整形外科医の日常に密着したさまざまな情報が、これ1冊で得られる。
Volumes & issues:
Latest Articles
-
目次
-
-
-
論説
-
-
20歳以下に対するコンドリア-ゼ椎間板内注入療法
76, 12(2025);
View Description
Hide Description
腰椎椎間板ヘルニアに対するコンドリア-ゼ椎間板内注入療法の良好な短期成績1~3)はある程度確立され,その有効率は78%といわれている4).また年齢が若いほうが有効率は高いとの報告も散見され5,6),一生のうち1 回のみの投与という制限はあるが,患者に説明のうえ20歳代・30 歳代への投与も有用と判断している.しかしながら添付文書では,「20 歳未満の患者に対する有効性及び安全性は確立されていない.また成長期の患者では成長板が閉鎖していないため,本剤投与による成長板の限局性欠損により,腰椎不安定性を誘発するおそれ,本剤投与による軟骨層の骨化により軟骨細胞の増殖が抑制され,椎体の伸長が阻害されるおそれがあるため,投与の可否を慎重に判断するとともに,投与を行った場合には,患者の状態を慎重に観察すること」という記載があり,適応をより慎重に考慮しなければならない.しかし,20 歳未満でも保存的加療抵抗性の腰椎椎間板ヘルニア患者は一定数存在し,さらにヘルニア摘出などの手術は可能な限り避けたい患者や患者家族も少なくない. そこで本稿では,短期ではあるが20歳以下に対するコンドリア-ゼ椎間板内注入療法の効果や副作用を調べるため,その他の症例と比較・検討したので報告する.
-
-
誌説
-
-
-
経験と考察
-
-
Parkinson病患者の骨粗鬆症性椎体骨折に対するsub-laminar tapingの有用性
76, 12(2025);
View Description
Hide Description
Parkinson 病(PD)患者の脊椎手術は,姿勢異常,骨の脆弱性,本症特有の運動障害などにより術後に,① implant-failure(IF),② 偽関節,③ 固定隣接椎間板障害,④ junctional-kyphosis(JK)などの合併症が高率に発生し,再手術も多いことが報告されている1).PD 患者の骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)に対する術後合併症の発生率も高率で,固定端および隣接椎体骨折も高頻度であることが報告されている2~5).本稿では,PD 患者のOVFに対する後方固定術に椎弓根スクリュ-(PS)刺入椎体より近位椎弓までsub-laminar taping(ST)を併用することによる隣接椎体骨折発生の予防効果について報告する. -
腱板大・広範囲断裂に対する鏡視下腱板筋前進術の治療成績
76, 12(2025);
View Description
Hide Description
近年,一次修復困難な腱板大・広範囲断裂に対しては,大腿筋膜パッチ法,上方関節包再建(ASCR),部分修復術,棘下筋回転移行術,筋移行術,リバ-ス型人工肩関節置換術などさまざまな手術が施行されている.本稿でわれわれは,腱板大・広範囲断裂に対して,森原,古川の方法に準じて1,2),鏡視下に棘上筋,棘下筋を肩甲骨から剥離する筋前進術を併用した腱板修復術(ARCA)を施行し,その治療成績について検討した.
-
-
私論
-
-
-
経験と考察
-
-
大腿骨近位部骨腫瘍に対する手術療法
76, 12(2025);
View Description
Hide Description
大腿骨近位部に発生する骨腫瘍は,四肢長管骨に発生した骨腫瘍の中でもっとも多く,全国骨軟部腫瘍登録(2021 年)によると原発性骨腫瘍の中で年間438 例1)と最多である.そのため,良/悪性を問わず臨床で比較的頻繁に遭遇する疾患である.線維性骨異形成症(fibrous dysplasia:FD),骨巨細胞腫(giant cell tumor:GCT),単純性骨嚢腫(solitary bone cyst:SBC),動脈瘤様骨嚢腫(aneurysmal bone cyst:ABC)などの組織型が多く,臨床症状として疼痛,跛行,脚長差などを認めることがある.たいていの場合,これらの骨腫瘍は緩徐に成長し,症状に出ることは少ないために保存療法が第一選択となる.しかし,顕著な骨破壊を伴う骨腫瘍径が大きい腫瘍(特にGCT)では病的骨折を起こすリスクが高く,手術療法が必要となることがある2).しかし,手術療法に関する体系的な報告は数少なく,骨・軟部腫瘍医の経験と施設間での治療体制などに大きく依存している現状である.本研究では,大腿骨近位部に発生した骨腫瘍に対する手術療法について後方視的に検討を行った.
-
-
整形トピックス
-
-
-
経験と考察
-
-
Bio naïve関節リウマチ患者におけるオゾラリズマブの早期治療効果
76, 12(2025);
View Description
Hide Description
関節リウマチ(RA)の予後は生物学的(Bio)製剤などの登場による治療向上に伴い,大きく改善し,一般人とかわりない予後になっている1).もっとも新しいBio製剤であるオゾラリズマブ(OZR)は,ナノボディ製剤の抗腫瘍壊死因子(TNF)α抗体である2).本研究では,Bio naïve RA 患者に対するOZR の治療効果と安全性について検討した.
-
-
Vocabulary
-
-

